BEGIN:VCALENDAR PRODID:-//cotosaga.com//cotosaga//EN VERSION:2.0 CALSCALE:GREGORIAN METHOD:PUBLISH X-WR-CALNAME: X-WR-TIMEZONE:Asia/Tokyo X-WR-RELCALID:"" BEGIN:VTIMEZONE TZID:Japan BEGIN:STANDARD DTSTART:19390101T000000 TZOFFSETFROM:+0900 TZOFFSETTO:+0900 TZNAME:JST END:STANDARD END:VTIMEZONE BEGIN:VEVENT DTSTART;VALUE=DATE:20080103T000000DTEND;VALUE=DATE:20081229T000000DTSTAMP:20081227T014310ZUID:cotosaga.com/event/287821CLASS:PUBLIC CREATED:20081227T014310ZDESCRIPTION:生きている民家—描かれた生活の息吹—LAST-MODIFIED:19991129T150000ZLOCATION:東京都世田谷区弦巻2-5-1 向井潤吉アトリエ館SEQUENCE:0 SUMMARY:生きている民家—描かれた生活の息吹—TRANSP:OPAQUE URL:http://18.179.212.46/event/287821DESCRIPTION: 母屋からL字型に突き出した厩をもつ「曲屋」、厳しい冬の風雪に耐える「カッチョ」(防風柵)、養蚕を営む人々の「かぶと造り」とよばれる多層民家—。こうした様々な民家のかたちは、風土とともに生きる人々の、生活の知恵が生み出した造形だといえるでしょう。
 失われてゆく民家の姿を追いつづけた画家・向井潤吉(1901-1995)。彼の作品は、懐古趣味ではなく、また情緒的でもない、的確なリアリストの眼が描き出した絵画です。そこには、古くから伝わる生活の“かたち”が、克明に記録されています。

私の民家を扱う気持ちにも徐久と変移があった。(中略)
家を大切にしながらも、
その家をとり囲む風土風景を主とするようになってきたのである。 
「中央公論」1967年12月号

 このように述べる向井は、あくまで草葦屋根の民家を主眼としつつ、周囲の自然環境までを視野に入れた作品づくりを進めていきました。自然に抱かれるようにひっそりと佇む民家の風景からは、人々のつつましい暮らしの気配がひしひしと伝わってくるようです。
 移りゆく時代の空気をつぶさに感じ続けた、画家・向井潤吉が作品に描き残そうとしたのは、まさにあたたかい生命が通った「生きている民家」の姿だったといえるでしょう。
 本展を通じ、民家の「生きている」姿から、それぞれの風土の中で脈々と営まれてきた人々の生活の息づかいを、読みとっていただければと思います。END:VEVENT END:VCALENDAR