私たちにとって映画文化は、恋愛や冒険をめぐるフィクションを楽しむ文化だろう。しかし映画は決して、そうした娯楽として発明されたわけではない。世界最初の映画と言われる19世紀末のリュミエール兄弟の作品には、庭先にテーブルを出して若い夫婦と赤ん坊が食事する光景や工場の出口から大勢の工員が帰宅していく光景など、何気ない日常的な光景が、固定カメラで1分弱捉えられたものにすぎない。しかし当時の観客は、製作者の予想をはるかに超えて興奮し、その興奮が2、3年の内に全世界に広がっていった。当時の人びとは、平凡な日常的光景を捉えた映像になぜそれほどまで興奮したのか。それはいまの映画の面白さとどこが違っていたのか。初期映画の魅惑に触れつつ、現代を生きる私たちにとっての映像文化の意味を考えてみよう。
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