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近代日本の私たちは、長い間、故郷の風景を見失ってきました。
小林秀雄が「故郷を失った文学」の中で、故郷の喪失を歎いたのは、90年前の昭和11年(1933)のことでした。現今では、喪失したことすら忘れ去られているように思われます。 近代日本は文明と土俗から成っています。私たちの社会は、町場を含んでいる土俗としての村落と町場を周辺にもつ文明としての都会とで構成されています。私たちは故郷である村落に生まれ、土俗と文明の橋渡しである町場を経て都会における日々を送り、老い、病み、死んで、故郷の土に帰っていきます。 私たちは、土俗を切り捨て、文明の中でだけ、生き、老い、病み、死んでいくことができるのでしょうか?故郷の風景を思い起こすことは、それに答えようとする私たちの-隠された-知恵なのではないでしょうか。 ○次のような構成要素をとりあげて、故郷の風景をあらためて辿り直してみたいと思います。 •世俗世界 ― 庭・田・畑・野 •辺境世界 ― 低山・浜・磯・川・道・神社・寺院・墓 •原郷世界 ― 奥山・海原・天空 講師:佐藤正英(共立女子大学文芸学部 元教授) お申し込み方法は共立女子大学HPをご覧ください。 資料請求:03-3512-9981(平日10:00~17:00) ※8/8~8/21は休業
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