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日中平和友好条約締結30周年記念 江戸東京博物館開館15周年記念特別展
書の聖人として崇められる王羲之(おうぎし:生没年303〜361年、異説あり)は、楷書、行書、草書の三体を書き分け、歴史上初めて書を芸術の域に高めた人物です。その書は歴代の人士に愛され、唐の太宗皇帝は各地から広く蒐集。最後には、自らの墳墓「昭陵」に埋葬してしまいました。歴史の波に翻弄された王羲之の真跡は、現存しないとされています。本展では、王羲之の最高傑作であり、真跡に最も近いと考えられる「蘭亭序」=八柱第三本(神龍半印本)=を初公開。さらに宋時代に大家と謳われた蘇軾(そしょく)、黄庭堅(こうていけん)など、書の歴史を彩ってきた書家の代表作も展示します。国外不出とされた北京故宮博物院所蔵の書跡名宝65点から、王羲之にはじまる書表現の変遷を傑作でたどることができます。日中平和友好条約締結30周年となる今年は、中国から日本へと伝承された文字文化の神髄に触れる絶好の機会です。 写真:王羲之「蘭亭序」(八柱第三本)(部分) 原本:東晋時代 北京故宮博物院蔵
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