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アコーディオン界の新星、杉山卓が、藤野の地で中世の楽器ポルタティーフオルガンと出会いました。2台の楽器のふいごが紡ぐ音色をお楽しみください。
出演 杉山卓/アコーディオニスト 静岡県出身。東京大学文学部仏文科卒。第7回インターナショナルVアコーディオンコンテストにて優秀賞を受賞。 cobaが主宰する蛇腹楽器の祭「Bellows Lovers Night」などのライブ演奏のほか「空中キャバレー(串田和美演出)」や「恋の骨折り損(河田園子演出)」といった舞台作品への出演を通じて、アコーディオンの新たな魅力を追求している。 加藤万梨耶/オルガン製作者 茨城県つくば市出身。東京大学大学院修了後、オルガン製作の道に入り、横田宗隆に師事。現在に至る。今回使用するポルタティーフオルガン(2014年製作)は、14世紀の文献をもとに、中世のオルガンを再現したもの。 ポルタティーフオルガンとアコーディオンのコンサートに寄せて ポルタティーフオルガンは、通常のパイプオルガンを構成するほぼ全ての要素を持っていながら、それから決定的に分け隔てるのは、ポルタティーフ演奏においては演奏者自身がふいごを操作する、という点である。しかもそれが演奏技術の半分を遥かに超えて担っているという点に於いて、むしろオルガン演奏より、蛇腹楽器と言われるアコーディオンの演奏に近い。 アコーディオン演奏家としてプロフェッショナルな活動をしている杉山氏が、私共が作ったポルタティーフオルガンに初めて触れた時の、そこから紡ぎ出される信じ難いほどの見事な音楽表現は、この楽器の持つ音楽的可能性を、確かな説得力を持って示してくれた。 我々は文献上、14世紀イタリアにおいて、フランチェスコ・ランディーニがその見事な技量によってポルタティーフを弾き、人々の心を魅了した事を知っている。しかし、それが実際にどのような演奏であったのかを知る事は叶わない。杉山氏の演奏を聴いていると、曲目は現代のものながら、そこに600年以上前のランディーニの演奏のヒントがあるような気がするのである。 このコンサートを、オルガンに関わる者だけでなく、多くの中世音楽研究者、演奏家や愛好家にも聴いていただきたい理由はそこにある。 また、ポルタティーフという希有な楽器の、優美で、気品に満ちていながら、不思議に懐かしい有機的な音による、身近な音楽の世界を、気楽に楽しみたい方達全てに広くお勧めしたい。 横田宗隆(パイプオルガン製作家、同コンサルタント) アクセス 野山の食堂 神奈川県相模原市緑区牧野5570 車でお越しの方へ 中央道「相模湖IC」から一般道へ。 国道20号線から日連入口交差点を曲がって県道78号線に入り、道なりに5分。木製の看板が目印となります。駐車場ございます。 電車・バスでお越しの方へ JR中央本線「藤野駅」下車。藤野駅停留所からやまなみ温泉方面行きバスに乗り、「藤野芸術の家」停留所下車すぐ。 ワンドリンク付き。当日野山の食堂営業中はいつでも引き換え可能です。開演前後のお食事等々とご一緒にお飲み物をお楽しみください。
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