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三輪彩子は既存のメディアや空間に素朴な疑問を抱き、自然にそれを作品化する作家です。
彼女の疑問の対象となるメディアは普通のアーティストが普通に通り過ぎてしまうような些細な事や物です。 たとえば「平面作品」とよばれる作品を支える支持体であるキャンバスやパネル、はたまた紙でさえその身は 確実に厚みを持っており、「平面」ではありません。そういった我々が無意識に通り過ぎている部分を観る者に 見せつけ、ある種挑発的に提示するスタンスを三輪彩子は持っています。彼女がgeisai#11でマーク・オリヴィ エ・ウォラー賞を受賞した際も、多くの観客が意識していない展示スペースの空間そのものをオブジェ化した木枠 を提示し、観る者を惑わさせました。
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