森村泰昌展・なにものかへのレクイエム—戦場の頂上の芸術—

「20世紀の男たち」に扮する新作シリーズ完全版

森村泰昌はこれまで、自らが名画の登場人物、映画女優などに扮する変身型セルフポートレイト作品を手がけてきた美術家です。2006年から取り組んでいる〈なにものかへのレクイエム〉シリーズでは「男性的なるもの」の輝きを求め、政治、革命、戦争など、20世紀の現実が写し撮られた報道写真の世界でその表現を展開。本展は、新作15点を含む全43点で、20世紀とはどういう時代だったのか？　過ぎ去った人物や時代、思想への敬意をこめて、失われていく男たちの姿を21世紀に伝えようとするものです。歴史の記憶に挑む森村泰昌の新たなセルフポートレイト表現の集大成をお楽しみください。

【関連企画】
■対談
　出演：平野啓一郎（小説家）×森村泰昌
　日時：3月28日（日）18:00〜20:00
　場所：1階ホール　※定員200名
　※当日10:00〜1階受付にて本展チケット半券をお持ちの方に整理券を配布（番号順入場、自由席）

■フロアレクチャー
　毎月第2・第4金曜日14:00〜担当学芸員による展示解説を行います。
　※本展チケット（当日有効）をお持ちの上、2階展示室にお集まりください。

写真：なにものかへのレクイエム　（記憶のパレード／1945年アメリカ）　2010年