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情報技術の進展によって、私たちは時間差のない通信手段を獲得するいっぽう、その技術に身体を適応させられています。合理主義的に進められるコミュニケーションのなかで、私たちは、内省的な深い考察が生み出す時間的な間や表現上の質感を発揮できなくなっているのではないでしょうか。そして、平滑で無機質に整形された情報は、グローバル化された消費社会の価値観とともに、個人や文化の固有性すら消失させるかのような振る舞いをみせています。現に身体の差異や存在性は、情報技術とは関係なくあるにもかかわらず、それがもたらした世界観では、不都合なバリアは解消されてしまったかのようです。2000年以後のこのような状況のなかで、10周年を迎えるせんだいメディアテークでは、情報化とグローバル化のなかにおけるさまざまなバリア(身体、言語、性差、民族、空間など)をめぐるリアリティを、次代を切り開くための表現として展開していきます。
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