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森村泰昌(1951− )は、大阪を拠点に国際的な活躍を続ける美術家です。名画の登場人物や女優などに自らが「なる」というユニークな手法で、80年代より一貫してセルフポートレートの写真作品に取り組み、内外で高い評価を得てきました。本展では、20世紀の男たちをテーマとする最新シリーズ〈なにものかへのレクイエム〉を、完全版で紹介します。
美術史や女優をとりあげたこれまでの作品では、女性に変身するイメージの強かった森村。今回のシリーズでは一転して、三島由紀夫やゲバラ、アインシュタインやピカソなど、戦争と革命の20世紀を生きた男たちの姿に挑みました。さらに「硫黄島の星条旗」など、歴史的瞬間をとらえた報道写真を題材に、独自の解釈で過去を検証し、現代に甦らせます。 このシリーズは2006年に最初の作品が発表されて以降、森村の新境地として話題を集めてきましたが、地元関西では今回が初の展示となります。レクイエム、それは過ぎ去った人物や時代への哀悼と敬意をこめつつ、その姿を未来へ伝えること、と森村は言います。森村の作品世界を通じ、20世紀という時代にあらためて触れることが、21世紀の私たちにとって今そして未来への手がかりを得る機会となれば幸いです。 画像 《なにものかへのレクイエム(宙の夢/アルベルト1)》2007年 写真 《海の幸・戦場の頂上の芸術》2010年 映像
※掲載情報について |
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