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財団法人柿衞文庫は、俳文学者である岡田柿衞が収集した俳諧資料を中心に発足し、日本三大俳諧コレクションの一つに数えられています。一方、開館後は近現代の俳人たちの直筆作品や句集、俳句雑誌などの寄贈が相次ぎ、その数は直筆だけでも約1,500点にのぼり、俳句資料も充実してきました。そこで寄贈者の方々へ感謝の意をこめて、寄贈コレクションのみで近代俳句のあゆみをたどる展覧会を開催いたします。この展覧会は二ヵ年に及ぶもので、本年度は「ホトトギス」で活躍した俳人たちを、来年度は新傾向・自由律俳句および新興俳句で活躍した俳人たちを紹介します。
本展では、明治における俳句革新の立役者である正岡子規をはじめ、子規門の高浜虚子、内藤鳴雪、柳原極堂、松瀬青々、青木月斗ら。また、高浜虚子が「ホトトギス」の「台所雑詠」欄によって育てた長谷川かな女や杉田久女、中村汀女などの女性俳人。さらに、同誌から巣立った山口誓子、水原秋桜子などをとりあげた俳句のあゆみをたどります。 寄贈品には、関西で活躍した俳人の資料が多く、これは寄贈者が青木月斗や松瀬青々の直門であったり、ご遺族が関西在住であったりして、関西にゆかりのある資料を関西の地に遺したいと希望されたからです。 活字からでは味わえない俳人たちの筆づかいを堪能していただければ幸いです。
※掲載情報について |
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